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「与える」は「もらう」と紙一重

やっと夏らしい陽気になってきました。

我が家では夫が熱でダウンし、長女は日焼けで皮膚炎といった夏らしい状況になっております。

でもやっぱり私は夏が好き!

それは海が好きだからなんだと思います。

 

数カ月前、ひょんなことからAONOWAという団体を知りました。

以下、AONOWAさんのHPより抜粋です。

 

“児童養護施設、障害児者入所施設、高齢者入所施設など福祉入所施設を利用者されている方(里親、GHを含む)を対象としています。サーフィン体験やビーチアクティビティなどを通して、様々な方と繋がるサポートをします。

福祉入所施設には様々な方が、様々な理由で暮らしています。児童養護施設、障害児者入所施設、高齢者施設・・・施設での暮らしはそこで全ての生活が完結しまいがちです。地域の方と触れ合うことで繋がりを持ち、様々な可能性が広がっていきます。お互いに良い関係を築けることをサポートしていく団体になります。“

 

 

私が知らないだけで、やりたいことをまっすぐにやりたいと声をあげることが難しい人や、限られた範囲内での生活が主になる人たちがたくさんいるということを知りました。

ボランティアって「ただ働き」とか「手伝ってやる」とか「いい人ぶる」行動って思っていたことがあってやって、みたいと思ったことは無かった私ですが、AONOWAを知って私が力になれることはないかと、自然と考えていました。

 

そして先日、令和初と歌われたサーフィン体験のイベントに、サポートスタッフとして参加しました。

参加者は児童養護施設の男の子10人。

 

普段、小学生男子と触れ合う機会のない私は最初様子をみていましたが、暴れん坊だし、口は悪いし元気いっぱいの彼らに「素でいこう!」と決めて、「おい、ババア!」と呼ばれながらも「ちえちゃん♡とお呼び!」なんてやり取りしながら、一緒にイベントに参加しました。


陸では口の悪い彼ら、でも海に入るとものすごーく素直に!

暴れん坊なのに、「ここから先には行っちゃいけない」はきちんと守るし、「こんな泳ぎ方できる?」にはまっすぐにトライするし、ちょっと拍子抜けするぐらい。

後で思ったのは、なかなか行けない海、サーフィンをしていくには、この“ババア“のいう事を聞かないといけない!と感覚的に感じたのかなと思いました。

 

みんな気持ちよくサーフィンができるようになっていく中、どうしても板の上に立てない子もいました。

サポートスタッフが足りないこともあり、交代でサーフィンをしていましたが、彼が待ち時間に下を向いて、僕も波に乗りたいんだ・・・とボソボソ言っています。

よーし!ここはボディボードの出番でしょう!

最初はサーフィンの時のように、なかなか板を水平に保てず上手く波に乗ることができなかったけど、だんだん姿勢もよくなり、まっすぐ板が滑るようになってきました。

波打ち際のぐしゃぐしゃ波だったけど、一本すーーっとキレイに乗った時の彼の顔ったら!「もう一回!もう一回やってもいい?」

そうそう、波乗りって一本乗れてから病的次々やりたくなるんだよね。

本来“陸で子供たちを見守る係”に任命されていた私でしたが、夢中で彼とボディボードを楽しんでしまいました。

 

子供たちのキラキラした笑顔と、その笑顔からくしゃくしゃの笑顔になる大人たち。

ボランティアは与えるものではなく、与えられるものの方がいかに大きいかを体感し、自己満足も大きいでしょうが、満たされた気持ちになりました。

 

ボランティアと書きましたが、これってすべてに共通して言えることで「与える」ことで思ってもみなかったものを「与えられて」いるんだと。

家族も、仕事も、人間関係も全部一緒で、与えられることを待つのではなく、自ら与えられる人でありたい。

婚活だってそう。

結婚相手に求めるものの精査も大切ですが、自分が未来のお相手に与えられるものって何だろう?そこからご縁がつながるのです。

 

最後になりましたが、今回一緒に海で遊んでくれたみんな、ありがとう!

 

これからも細やかながらAONOWAの応援をしていきたいなと思います。