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価値観の近い人と結婚したいあなたへ

結婚相手への条件を伺うと、誠実であるとか、穏やかな人とか上位にでてきますが、それと同じくらい上位にくるのが「価値観が近い人」という項目。

恋人だって、夫婦だって元々違う家庭で、違う生活をしていた他人です。

自分の生活とあまりかけ離れない、価値観の近い人と結婚したいと思うのは、当然かもしれません。

 

しかし、疑問がひとつ。

何をもって価値観が近いとジャッジするのでしょう?

 

私はというと、あまり難しいことは考えず、その時の感覚で行動してしまう人間なので、価値観が近い人と結婚するぞ!と思って結婚していません。

笑いのツボが似てるから、楽しい結婚生活ができるかなーくらいの感覚だったんですが、私の場合、「価値観が近い人と結婚するぞ!」と思わずに結婚してよかったな、と思う事が結婚後に多々ありました。

 

それは、自分の思う事と夫の思う事が違いすぎることです。

自分の思うように進まないと、イライラしますよね?

ここに価値観が近いと思って結婚した、という項目が追加されていたら「なんて私は見る目がないんだ!こんなに価値観の違う人と結婚してしまうなんて!」とさらにイライラして自分を責めていたことでしょう。

 

結果オーライではありますが、夫と私の違った価値観はよかったと思っています。

意見がぶつかるとき、お互いイライラします。

でも、そのギャップを解消するために話合いをする機会を得られたのです。

夫からすれば、私から一方的に攻め立てる話し合いは、理不尽と思っているかもしれませんが、その話合いが重なり、夫は私をより理解し寄り添ってくれますし、私は最初は本意ではないかもしれないけど、夫に自由にやらせてもらえてると感謝の念がわいてきました。

そして不思議なことに結婚8年にして、なんだか価値観が近づいてきたことに気づきます。

 

私の趣味の異文化交流は、夫も興味を持つ対象になりましたし、家族で海外旅行に行くことを目標に日々の生活をがんばるところまできました。

夫の趣味であった車は、無理のあるローンを組むと、家族で楽しめる資金が減ると思えるようになり、中古のファミリーカーに満足できるようになりました。

 

まだ、かみ合わないことはたくさんあります。

でも、こうやって夫婦って成り立ち、家族ができていくんだと実感しています。

価値観の違う人と歯車を合わせていくのは、簡単な作業ではないかもしれないけど、その分歩み寄るというスキルが磨かれることになりますし、他者を認め、自分を認めてもらう努力をするということは、幸せに生きて行くために必要なエッセンスなはずです。

 

価値観の違うお相手とは結婚できないと思い込んでいる人がいるなら、教えてあげたい。

 

価値観の近い人なんて、そうそういないから腹くくったほうが楽しいよー!と。